間もなく月は乙女座で太陽と出会い、新月となります。
あさって、というよりは、明日の夜更け、という頃です。
今回の新月は、ちょっと強力かもしれません。
太陽と月が、土星のすぐ目の前で、出会うからです。
太陽と月は、「lights」と呼ばれます。星たちは光、ですが、その中でも殊更に「光」と呼ばれるものたちです。
強い光を目前にすると、次のどちらかが起こります。
どこまでも明らかに見えるようになるか、眩しさに見ることを手放してただ包まれるか、のどちらかです。
しかも今は、土星は自分とはまるで逆さの性格の天王星と、向き合っている最中です。
そして土星の相手をしている天王星は、土星のすぐ傍らに立つ「lights」の光を、熱を、真っ向から投げかけられるかたちになるのです。
二つの星がやっている意識的なやりとりが、照らし出されて熱を帯びそうです。
土星は2~3年かけて一つの星座を旅します。そうしてそれぞれの場所で、自ら囚われている何かに出会い、向き合っていきます。いつかはそれが解放されるといいな、と思ってはいますが、どこまでも慎重です。
一方の天王星は、すぐにもそれを解放しなくちゃ、と思っています。
土星は今、乙女座にいます。
乙女座は、きちんとしていないことをとても怖れています。何故なら、役に立つ、ということをとても大切に思っているからです。
天王星は今、魚座にいます。
魚座は、きちんとすることにはまるでとらわれません。その方が、寄り添うことをしやすい、と思っているのかもしれません。
でもどちらも、誰かの、何かのためになりたい、と思っています。
ただ、誰かの、何かのためになりたい、と思う時、わたしたちはしばしば、それが自分のためでもあることをつい忘れてしまいます。この世界に生まれたものは、生まれた自分を大切に生かそうとして生まれたのだ、ということを、つい忘れてしまいます。
もし、あなたが、誰かの、何かのためになりたくて、頑張りすぎて疲れてしまっているのなら、この新月の頃のやりとりで思い出せるのは、そういうことかもしれません。そうしたら、もっと健やかなやり方に、気付けるのかもしれません。そして今なら、きっと上手に思い切れると、思います。
おりしも星の世界のメッセンジャーである水星が、一度発つことをした本来の座でもある乙女座のところへと踵を返し、ドラゴンヘッド・冥王星と繋がります。思い出すこと、気付くこと、そして踏み出していくことを、助けてくれそうです。
「光」のもとで、凝り過ぎず、かといって放棄もせず、いい感じに「見る」ことができると、いいですね。そうして、思い出して、気付いて、踏み出していけると、いいですね。
そんなに厳しくなくても、いいのです。繊細でなくても、いいのです。それが、わたしたちの、「あるべき様」なのだと、思います。それでもきっと、何かの、誰かの、自分のために、よく生きていけます。
わたしたちが生まれたのは、日々を生かされているのは、こんなにゆったりと、しっかりとした地上なのですから。
乙女座の新月の香り
ラベンダー 2滴
サイプレス 1滴
サンダルウッド 1滴
十二星座別のメッセージは
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最後におまけ。
乙女座と季節を感じる植物たち。
↑たしかムラサキシキブといったでしょうか?小さく控え目な実がたくさん、というのが乙女座的です。
↑そして乙女座の象徴的植物のひとつ、オリーブ。これは、近所にある地中海料理のお店の樹。つい食欲をそそられてしまうお料理に使うハーブたちと一緒に、軒先を飾っています。