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ことの葉暦

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世界の色

母のリクエストで、六本木ミッドタウンのクリスマスイルミネーションを観に、お散歩に出かけてきました。
近所に住んでいるとかえって、わざわざ行くことをしないもの…。観に行ったのは、実は初めてです。
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↑ツリーに飾られていた、ツララみたいでとても素敵だったオーナメント。そのツララに映るのは、
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↑こんな光景でした。題して「スターライトガーデン」。
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ブルー、というのは、人間が最も好む色、なのだそうです。
空のブルー。
海のブルー。
幸せのブルー。
希望のブルー。
信頼のブルー。
空の彼方を眺めるように。海の彼方を眺めるように。
見果てぬものを望む、ということを、わたしたちはよろこべるように、できています。
そこにあるのは、怖れではなくて、信頼だから。
平和のブルー。
完全なる保護のブルー。
ブルーには、遠心的なエネルギーがあります。距離の感覚を覚えさせる色なのです。
「冷静」や「鎮静」や、時に「孤独」のブルー、とされることもあるけれど。
だからこそ、そこには平和の感覚が生まれます。
そして、ブルーの保護は、抱きしめるのではなく、見守るのです。

そんな素敵なブルー。わたしたちが大好きなブルー。共にありたいと望むブルー。
それでいて、人間の色彩認識の原始は、「白・黒・赤」なのだそうです。
光と闇。
そして、いのち。
それが、人間のそもそもの世界観でした。
レッドには、求心的なエネルギーがあります。「今、ここ」への、集中力。
レッドは、血の色です。
今、ここに、わたしたちの内に流れるもの。生きている証。いのちの源。それが流れ去ることは、すなわち死、でもあります。

先日、久しぶりにシェイクスピア劇を観賞しました。(厳密にいうと、シェイクスピアの翻案劇、ですが。)
人間の本質を正確に、それでいて見事に美しく表現したシェイクスピアが私はとても好きで、よく観に行くのですが、演出家が、美術担当者が変わっても、その舞台はたいてい、圧倒的に「白・黒・赤」で彩られていることに気付きます。(加わるのは、色というよりは光そのものである金と銀くらいです。)
それは、シェイクスピアの舞台で表現されているのが、「人間がいる、そこ」に集中した世界だからなのかもしれません。それを表現することを突き詰めていけば、色は原始の「白・黒・赤」へと収斂するのでしょう。

今回観たのは、「リチャード三世」の翻案劇だったのですが、「ハムレット」であれ、「マクベス」であれ。
そこにもし、ブルーがあったなら。
あんな惨劇も、悲劇も、起こることはないのかもしれませんね。

ブルーの香り
   ブルーサイプレス 3滴
   カモミール・ジャーマン 1滴
   オレンジスイート 2滴 
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by leaf-child0802 | 2009-12-11 14:22 | お出かけの記憶 | Comments(0)
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