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ことの葉暦

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土星の環っかがある理由

今日は冬至です。

太古から、人々が大切によろこびをしるしてきた、お祭りの日。
北半球では、この日を境に、太陽のエネルギーが感触を日に日に増していきます。

一年で一番昼が短い日。
英語では、the winter solstice。「太陽が赤道からもっとも南に離れた時」。
そして、その時がやってくる日の正午の太陽の通り道が、南回帰線。英語では、the Tropic of Capricorn=磨羯宮(山羊座)の回帰線と呼びます。
この日に、太陽は山羊座に入るのです。

クリスマスに続いて、大みそか(New year's Eve)、新年の第一日目、そして日本なら七草に鏡開きに小正月(奈良なら若草山の山焼き)に…キリスト教の国なら十二日節(Epiphany=公現祭・マギたちの来拝の日です。)…人々が、感触を増してゆく日の光がよろこびをふつふつとさせてゆくのを感じながらも、新たになる時を敬うようにして心身を浄め、日々に礼を尽くして過ごす…山羊座の太陽の時とは、そんな風に過ごす時です。

そんな山羊座の守護星は、土星。
奇しくも銀座のギャラリーをハシゴしていた先日の二軒目は、土星をモチーフにした展示でした。

Thomas Ruffさんによる「cassini + zycles」@ギャラリー小柳。

ちょっと素っ気ないぐらいの空間で、凛としているような作品を観る。
そんな感じのこのギャラリーのセンスが私は好きで、時々訪れるのです。

元ちとせさんのアルバムのタイトル曲にもなっているcassiniとは、土星の月を発見した17世紀のイタリアの天文学者ジョヴァンニ・カッシーニのこと。
そして、彼にあやかって名付けられた土星探査機カッシーニ。打ち上げから12年経った今でも、しっかりと観測を続け、きっちりとデータを送り続けています。

今回展示されていた作品は、カッシーニが送ってくれた土星のかたちを基にしたグラフィックや写真でした。

zyclesとは、同心円に関する数学的な法則の何か、のようです。
数学については素人の私には、会場の片隅のカウンターにおかれていた数行の説明では、具体的にどんなものかの判別や想像は、イマイチ上手にできなかったのですが。
愛らしさや麗しさにどこか重さの気配も漂う、心持ち扁平になった球体が、ひとつひとつは繊細そうにさえみえる氷の環っかが幾重もの同心円となって厳然と、整然としているところに嵌っている、という土星の見事なかたちを眺めていると、「法則」や「秩序」というものが照らす美しさを、数学者も、天文学者や物理学者も、アーティストだって、想わずにはいられないだろうなあ…と感じます。

そんな風に「決まりごと」を厭うことなく、むしろ求めたり愛でたりする感じは、なんとも土星的です。

加えて今回の作品は、画面がどれも正方形=squareになっていました。
実はsquareという言葉は、とっても真面目できちんとしているね、といった感じでも使う言葉なんです。
これもとても、土星的。

昔は望遠鏡などなかったので、占星術を生み育てていた人たちは、土星があんなかたちをしていることは、知らなかったハズなのです。
今回の作家さんにしても、占星術の知識は、おそらくお持ちでなかったろうとは思うのだけれど。
自由に拡がるようでいて、見事な整合性をイメージの世界が示すことに気付くというのは、とても楽しくてうれしい驚きなのでした。

…ということで、今日の夕ご飯には、日本の冬至の「決まりごと」を愛でて、ちゃんとかぼちゃを食べることにしています。

そして今日の香り。
ゆず湯、とはいかなくても、温まるお風呂のための香りにしてみました。
ゆず湯が温まる、というのは、果皮に含まれる精油成分が身体をラップしたようになることで、湯冷めしにくくなる、ということなのだとか。なので、同様に果皮に豊富に精油成分が含まれる、柑橘系、たとえばみかんなどでも、しっかり温まることができるのだそうです。
加えて柑橘系の香りの多くには、心を明るく温める作用があります。

温まる香り
   オレンジ・スイート 1滴
   マンダリン 1滴
   マジョラム・スイート 2滴

大さじ山盛り一杯の自然塩とよく混ぜて、バスソルトの出来上がり。
ゆずの精油は常温保存ができないし、まだまだ稀少でお値段的にもお手軽とはいきませんが、もしお持ちでしたら、せっかくなのでそちらをぜひ。

ぽかぽかとやさしく温めてくれるものは、たいていが太陽や木星の香りになります。
この季節の寒さや暗さばかりをあんまりにも感じ過ぎてしまった時の、土星的なメランコリーを和らげてくれることでしょう。
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by leaf-child0802 | 2009-12-22 17:16 | 季節の言祝ぎ | Comments(0)
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