ブログトップ

ことの葉暦

leafstar.exblog.jp

タグ:水星 ( 17 ) タグの人気記事

腑に落とす

昨日、一昨日、ほうれん草を食べました。
群馬県産。
昨日は、シンプルなおひたし。釜揚げシラスとおかかを添えて。
一昨日は、ガーリック風味のソテー。3種のキノコと一緒に。
美味しく頂きました。

放射能汚染、といっても、
それこそ尋常でない食べ方をしないと健康に影響は出ない、というレベル、
だそうですし、
私たちの身体は、放射性物質だってちゃんと排泄できる、ということですし、
それに、めぐって来てくれたいのちを捨ててしまうなんて、やっぱり私にはできない・・・。

電気・ガソリンを始め、これまでのように手に入らない・使えないというものが多い不安と苦労がありながらも、
一生懸命お世話し、育てたいのちたちが、
誰のいのちも養うことなく捨てられてしまうなんて、
農家・酪農家の方たちの悲しみは、どれほどであることか・・・。

とはいえ、
食はいのちに深く関わること。
いのちを大切に守るためにされた「捨てる」という決断なのなら、
それだって、もちろんきっと、正しい。

・・・のだけれど・・・

ただ…(続く)
[PR]
by leaf-child0802 | 2011-03-22 10:15 | 素敵なものたちのこと | Comments(2)

Crossing

髪を切りました。どれぐらいぶりか思い出せないくらい、久しぶりのことです。
実を言うと、美容院が苦手なのです。
その最たる理由は、些細なおしゃべりがとても苦手なことにあります。

可能性は、大きくて広いものにしておく方が、いいだろうから。
…と、物心ついた後当分の間は、たいていの人は、苦手というものをなくするように、頑張ることをするものです。
けれどもある頃から、たいていの人は、苦手というものがあるままでいることを、認めることをするようになります。
先日、いくつかの「リターン」のお話をしましたが、たとえば、「サターン・リターン」=土星が生まれた時の位置に戻ってくる=30歳になる少し前あたり、なんかが、その「ある頃」になったりもするのではないでしょうか。
可能性を大きくて広いものにしておこうとするのではなくて、自分にほんとうにふさわしいものを、選びとることをするようになるのだと思います。
そして、選びとったものとは、覚悟を決めて付き合っていく。
自分らしさ、とは、そうしてしっかりとかたちになっていくような気がします。

まあ、美容院が苦手、をあるがままにしておく覚悟が、自分らしさをかたちにすることにとって、どれぐらい大切かと言うと、たいしたことはないのかもしれませんが、些細なおしゃべりが苦手な自分を、ずっと受け容れていく覚悟を決めたことは、大切なことだったように思っています。

幸い付き合いやすい髪質でもあるので、長くなった髪をひとつに結えておくスタイルで、過ごしていてあまり支障はないのです。(多分。)
そんな私が、どうして美容院に行こう、と思ったかというと…

「空ばかり見ていた」吉田篤弘

…を読んだから。

余計なことは、口にしない。
かつて志していたパントマイムの名残が、身のこなしに感じられる。
そんな、おそらく自由気ままな、流浪する床屋、ホクトにまつわる、「変則的な」連作小説。

ちょっと不思議ところがあるのに、ちゃんとこことも繋がっているような感じが、少しも不安でなくて、むしろ安心。
そんな心地よさがある吉田さんの書く世界で、
「しゃきしゃき、さくりさくり」
…と鋏が髪を切る音をきいていたら、無性に髪が切りたい気分になったのです。
(できることなら、ホクトさんに切ってもらいたい!)



吉田さんの本たちの一番好きなところは、ひとつひとつにそれぞれにあるように思える物語の世界たちが、繋がりを持っているところ。
それは、トールキン(「指輪物語」の作者)の本たちみたいな、歴史書の創造、とか、一大叙事詩、的な、研究書が出てしまう勢いの整合性で構築を試みたりしてます、というのではなく(←それはそれでまた大好きではあるんですが)、とてもさりげないかたちで、なんだけれど、世界たちが、ふと触れあったり、ふと交差したり、ふと混じりあったりする瞬間が、そこで起きるデジャヴやシンクロニシティーにも似た「ああ、そうだったよね。そうなんだね。」という感覚が、とても心地よいのです。

同時に存在する世界たち。
けれど、それらは決してparellelではなくて、実はきっと、そこここでcrossしている…。

時間軸というのは、ぴんと張られて、ではなくて、無造作に置かれた、糸みたいなかたちをしている。
それが、デジャヴの起こる理由だというお話を、きいたことがあります。
もしかしたらそれが、シンクロニシティーが起こる理由のひとつ、でもあるのかもしれません。

世界とか、時間軸とか。それは決して、脇目もふらない、みたいなものではなくて、きっともっと遊び心のあるもの、なのでしょう。
だから、思いがけないことも、怖くなくて、楽しい。
そんな風に、思っています。

交わる世界を楽しむ香り
   グレープフルーツ 2滴
   ペパーミント 1滴
   ローズマリー 1滴
[PR]
by leaf-child0802 | 2010-01-23 17:55 | 本棚 | Comments(0)

静かなティータイム

今、ハマってます。
e0170845_13505315.jpg

無印良品の「国産大豆の黒豆茶」。
スタジオでクライアントさんと飲むお茶は、ちゃんとティーポットで淹れるのですが、ひとりで作業をしている時は、つい手軽なティーバックに走ってしまう私・・・。無印良品のお茶は、手頃で味もなかなかなので、かなりお世話になっています。
コレは最近出会ったお気に入り。焙煎された豆の香ばしさと、きな粉の自然な甘さにほっとします。ノンカフェインというところも、気楽に飲めてうれしい。(頭が身体を放っておく勢いで働いてしまう私にとって、神経興奮作用のあるカフェインは、楽しむのに注意が必要なのです・・・。)

黒豆にまつわる微笑ましい思い出がひとつ。
私の生まれ育った奈良では、お正月のお雑煮は、京都と同様に白味噌・丸餅なのですが、その丸餅をいったん取り出して、きな粉を付ける、という食べ方をします。お餅にきな粉・・・当たり前のように思うのですが、これはどうやら奈良独特の食べ方らしくて、大学生の頃、お正月に実家に遊びに来た当時のボーイフレンドは、お雑煮の隣に出されたきな粉をどうしていいのか分からなかったみたいなのです・・・。かといって聞くのも憚られたらしく、考えた挙句、「モトが同じなんだから、合わないことはないだろう。」・・・と、おせちの黒豆に付けて食べたのでした。気付いた家族は、もちろん大笑い。(ちなみに彼のご両親は、南九州の出身でした。)
気遣って自分で一生懸命考えた彼を笑うのは失礼ではあったのですけど。
ほんとにそれぞれの土地で、食文化もいろいろなんだなあ・・・と実感した瞬間でもありました。

そんな黒豆の星はなんだろう・・・いつものクセで、考えてみました。
一般に、豆類は水星の食べ物、とされています。殻やさやに入った種にあたるものは水星なのだそうで、ナッツ類も水星の食べ物になります。水星を守護星とするのは双子座と乙女座ですが、特に双子座が、これらの食べ物と結びつくみたいです。
豊富なタンパク質や質の良い脂質、抗酸化ビタミンなども含むこれらの食べ物は、身体を若々しく保ってくれます。「若々しさ」は、機敏に動く水星、そして双子座のキーワードの一つです。
一方黒は、土星の色です。黒豆の黒は、主にアントシアニン色素によるものなのだそうで、これはポリフェノールの一種ですから、やはり抗酸化作用があるものです。老化防止・・・というと、ちょっと土星的ではないようですが、これを、「年月を重ねてなお、生き生きとしている」と考えれば、ちゃんと繋がってくれるかな、と思います。
土星は、「老いて鍛えられたもの」です。そして、働き続けるものでもあります。お正月に黒豆を食べるのは、「豆=まめに過ごせるように」という願いを込めてのことなのだそうです。若々しく機敏に動けるだけでなく、ちゃんとずっと役に立つよう働けるように・・・という想いが感じられます。だから、ただ「豆=水星」ではなく「黒豆=水星×土星」なのですね。

ちょうど今、空では土星と水星が重なることをしています。
こんな時に黒豆茶を飲むティータイムは、静かなものになりそうです。そこに会話があるとしたら、それは楽しく盛り上がるのではなく、丁寧に必要な言葉を見極めてされるものになりそうな・・・そんな雰囲気です。そしてそこで交わされたものは、後で重みを持つようになりそうな気もします。
台風も近付いていることだし、そんな風に静かにしている時間を持つのも、いいかもしれませんね。

静かなティータイムの香り
   シダーウッド・バージニア 2滴
   ラベンダー 2滴
   パチュリー 1滴
   
   
[PR]
by leaf-child0802 | 2009-10-07 15:44 | 星空のお話 | Comments(0)

身体と呼吸の暗号

昨日は、呼吸を通して、身体を、そしてそれが自然に繋がっていることに意識を向けて、心地よくなろう!・・・という瞑想のお話をしました。

「スピリチュアル」という言葉がずいぶんと市民権を得ましたが、「スピリチュアル」であることを活かしていくには、実は「フィジカル」であることは、とても大切なんです。
この地球に生まれ、生かされている私たちを、地球に繋いでくれているのは、身体というものの重みです。「私たちは惹きつけられて、自分で望んでここに生まれてくることを選んでいるんだよ。」といいます。だとしたら、自ら選んで持つようになったこの身体があるからこそ感じることを、出来ることを大切にしないとなあ・・・と思うのです。
多くのセラピーやヒーリングと呼ばれる癒しの術でも、「地に足をつけること=グラウンディング=地球に身体をもってちゃんと繋がっていること」の大切さが説かれています。

よく、「いのちのぬくもりがある感じ」を「有機的」、「いのちのぬくもりがない感じ」を「無機的」といったりしますが、「有機的」なものは、ほとんどが炭素=Cと、水素=Hから成っていて、私たちの身体も例外ではありません。
「C」は数秘学では「3」のエネルギーに変換されます。創造性と、成長のエネルギーです。
「H」は数秘学では「8」のエネルギーに変換されます。無限に循環するパワーの、正しい使い方に関わるエネルギーです。
そして、私たちは呼吸によって酸素=Oを注ぎ続けることで、そのエネルギー(=身体)を動かして生きていきます。
「O」は数秘学では「6」のエネルギーに変換されます。それは天と地が繋がることによる、愛のエネルギーです。
私たちの身体をつくっている元素の実に65%が、酸素=Oなのだそうです。やはり、「O=愛がなければ人は生きられない」ということなのですね。

水の結晶の写真で有名な科学者、江本勝さんは、その著書「水は答えを知っている」の中で、「愛・感謝」という言葉をみせた水の結晶が、もっとも美しいと書いておられました。(「愛」だけではなく、「感謝」も一緒、なのがポイントです。)そして、水=H2Oは、感謝の方が2で、愛が1なのだろう、とも。
やはりO=愛、なのです。
そしてH=感謝。パワーの一番正しい使い方とは、感謝をすること、なのかもしれませんね。

暗号を解いた先に顕れたのは、この世界は、素晴らしくよくできている、と、心強くなれるような物語だったのでした。

暗号を解く香り
   ローズマリー 2滴
   ティートリー 1滴
   シダーウッド・アトラス 1滴

最後に余談をひとつ。
[PR]
by leaf-child0802 | 2009-10-01 16:13 | 素敵なものたちのこと | Comments(0)

産土神さま

奈良の実家に行った時には、必ず立ち寄ることにしている場所があります。
春日大社です。

私たちにはそれぞれに、生まれた土地を護ってくれていて、そこで生まれた私たちのことをとてもよく知っていてくれる「産土神(うぶすなのかみ)」という神さまがいて、たとえその土地を離れることがあろうとも、ずっと繋がっていてくださるのだそうです。
私自身は奈良生まれですが、私にとっての奈良は、例えば奄美に暮らしている方々の多くにとっての奄美のように、おじさんやおばさんやいとこたちや、おじいちゃんやおばあちゃんのそのまたおじいちゃんやおばあちゃんも、みんなが暮らし、いのちを繋いできた土地、というのではありません。(母方は奈良にもルーツがあるようですが、父方の親族はほとんどが石川県で暮らしています。)でも、お宮参りからずっと節目には必ずお参りをし、中学・高校の通学路にあって、その境内の素晴らしい緑の中で休日を楽しんだ思い出もたくさんある春日大社の神さまは、間違いなく、私のことをとてもよく知ってくれている神さまです。

今回も、東京に戻る日に、母とランチがてらにお参りしてきました。
それにしても、ほんとにいいお天気。
e0170845_13281366.jpg

↑これは駅前の商店街から春日大社の一の鳥居へと抜ける近道として、いつも通らせてもらう興福寺(最近は阿修羅像で話題になりました。)の五重塔。この眺めも、懐かしいものの一つです。
e0170845_13322474.jpg

↑参道には、こんな風に石の燈籠が並んでいて、鹿がその間から顔をのぞかせたりしています。
節分とお盆の頃には、この全部に明かりが灯される「万灯籠」が行われます。決して煌びやかではないけれど、控え目で、柔らかなその灯火は、夜の闇を安らかでいるのに充分なだけ、照らします。
そして、
e0170845_13443239.jpg

鬱蒼として立ち入りを拒むことを決してしない、ゆったりと明るく優しい森の中の、燈籠に縁取られた道を、たっぷり時間をかけて歩いていくと、いよいよ本殿です。
ちなみにこれ↑は、南門。門越しにちょっとだけ本殿が見えています。(本殿の辺りの眺めもとっても素敵なのですけれど、自然と「神さまがいるんだなあ・・・。」という気持ちになってしまう大事にされてきた場所には、やっぱりカメラを向ける気にはなれないのです・・・。)
まだまだ強い陽射しと、秋のよく澄んだ空気が相まって、木漏れ日が格別にきれいな日でした。

春日大社には、木星+天王星のようなパワフルさを感じる雷神・武甕槌命(たけみかづちのみこと)や、土星的に浄化や覚醒を促してくれそうな霊剣の神・経津主命(ふつぬしのみこと)などが祀られているのですが、私が特に親しみを感じるのは、天児屋根命(あめのこやねのみこと)。天岩戸の前で祝詞を唱えたとされる、言霊の神さまです。
言葉にすることとは、意識化するということ。意識化するからこそ、現実化できるということ。それが、忘れてはいけない言霊の力です。
意識の運び手である水星と、内なる真実を意識させ、歩むべき道を見極めさせ、理想としたものをかたちにしていく土星のバランスのとれたエネルギーを、感じます。

・・・いつも見守っていただいて、ありがとうございます。
これからも、歩むべき道を、歩むべき様に、歩めるようでありたいと思います。
どうか、見守っていてください。
・・・いつものように、心の中で祈りの言葉を唱えると、力強い安心感が充ちてきて、爽やかな元気が、湧いてきます。
そんな風に、神さまがいてくれる感触を時々確かめてみるのも、素敵なことだと思うのでした。

天児屋根命の香り
   フェンネル・スイート 1滴
   サンダルウッド 2滴
   グレープフルーツ 1滴
[PR]
by leaf-child0802 | 2009-09-27 14:58 | 素敵なものたちのこと | Comments(0)

万華鏡の視覚

アロマや占星術の勉強に夢中になるあまり、すっかり疎かになっていた美術館・ギャラリー巡りを、この春ぐらいから少しずつ再開しています。
再開のきっかけになったのは、友人に誘われていったギャラリーの居心地がとてもよかったこと。奄美大島に出会う前は、一人旅の目的は100%アート・・・だった私。癒しの術を学ぶことに囚われて忘れそうになっていましたが、やっぱりアートは大切な趣味です。純粋に余暇を楽しんでいる感覚をもたらしてくれます。
そんな感覚を持つことも、自分を癒す術、ですよね。

そんなワケで、先日はずいぶんと久しぶりに、森美術館へ行ってきました。実はこの美術館、我が家から一番近い美術館でもあります。
「万華鏡の視覚~ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより~」を開催中。
今回は、お気に入りのスゥ・ドーホーやオラファー・エリアソンの作品がお目当て。
ちなみにこの財団を設立したのは、あのハプスブルグ家の方なんだそうです。現代美術とハプスブルグ家・・・なかなか妙なる取り合わせです。ヨーロッパの文化の歴史の恰好の良さを見せつけられた感じ。

古代エジプトやキリスト教の宗教美術を専門に勉強していた私が初めて現代美術を楽しむことに触れたのは、大学時代に青山一帯で開催された「水の波紋」というアートイベントだったように記憶しています。当時のボーイフレンドに連れられて行ったのですが、知識も何もなく、でもだからこそ、素敵!とか、おもしろい!とか、単純に感じることを楽しめたように思います。
それ以来、現代美術を鑑賞する時に大切にしているのは、

「好き、と思うかどうか。」
「そこでずっと過ごしてしまうかどうか。」

・・・ということ。

個人的には、シンプルで静かな作品が好きです。そっとしばらく一緒にいると、浸みいるように静かに何かが伝わってくるような、そんな感じが心地よい作品が好きです。

何かを伝える、というのはとても大切なことです。
文字だとか造形だとかで多くの人々に何かを伝える、というのは、昔は宗教であったり国家や民族であったり、多かれ少なかれ「神さま」的な、もしくは絶対的と思われていたものから「お役目」を授かった人たちが担うものでした。
現代美術の伝え手たちは、昔の伝え手たちが負っていたような、その「個」以上のものは、負っていないのでしょう。でもだからこそ、その「個」が負わなければならないものがあるような感じがあります。伝えようとしていることが、伝わっていくことに値するのかどうか。受けとられるのかどうか・・・。現代美術の作品が、分かりやすい第一印象の強さを懸命に備えようとしていることが多いのは、そのせいなのかな、と思います。
だからこそ一層、そんなところに静けさがあることを、私はうれしく感じるのかもしれません。伝わってくるものを、安心してゆっくり受けとることが出来そうに思うから。

どんな美術館でもそうなのですけれど、特にこの美術館を訪れる時は、スニーカーがオススメです。
理由は、広いから。床が無垢材のフローリングで天井も高いので、ヒールの音がもの凄く響いてしまうから。そして、たくさんのものを受けとる体力を温存するために、疲れてしまわないように。

そして鑑賞の後に、やっぱりここへ寄ってしまうから。
東京シティービュー。
e0170845_153543.jpg

我が家を中心にした辺りを撮ってみました。
普段とは違う視点で観ても、やっぱり不自然さに驚いてしまう、東京の眺めです。

現代アートに触れる休日の香り
   ペパーミント 1滴
   ティートゥリー 1滴
   サイプレス 1滴
   ラベンダー 2滴   
[PR]
by leaf-child0802 | 2009-06-28 15:23 | お出かけの記憶 | Comments(0)

癒しのお買いもの

我が家からは2~30分ほどのお散歩で、青山・表参道のエリアに出ることができます。
この辺りには好きな本屋さんや、オーラソーマのボトルなんかが買えるお店や、アロマやハーブの有名なお店のフラッグショップなどが集まっているので、月に一度は必ず周るお買いものエリアになっています。緑も多いし、オーガニック野菜のランチや美味しいおむすびが楽しめるお店もあるし・・・。車も人混みも苦手で、便利なこと以外に東京に住んでることに説明がつかない私には、ありがたい街です。

先日のその街でのお買いもので、とても癒される絵本に出会ったので、今日はそのご紹介。

「A Forest Picture-Book 森の絵本」

日本におけるユング心理学会のスターだった河合隼雄との共著もある詩人、長田弘さんの文章と、江國香織さんとのコラボレーションも素敵だった荒井良二さんの絵が楽しめる、美しい絵本です。

真っ先に目に飛び込んできたのは、グリーンの色!水彩絵の具のやわらかな透明感が、ほんとに光に満ちているみたいな美しい色を見事に表現しています。
そして、
「たいせつなものは何ですか?」
・・・という問いかけと応えが、詩的でやさしい言葉で綴られています。
私が購入したのは英訳がついているもの。イングランド人にしてカトリックの神父さん、なのにシェイクスピア研究家、というなかなか興味深いプロフィールをお持ちのピーター・ミルワードさんによる訳なのですが、さすがシェイクスピア研究家!声に出して読むことを堪能できる、素敵な訳に仕上がっています。

甥っ子のために絵本を買うことが目的で訪れた絵本コーナーだったのですが、思わずひとめぼれして買ってしまいました・・・。どこかノスタルジックで、森の静けさを愛でるような本なので、来月やっと4歳の甥っ子にはちょっと早い感じかな・・・。でもいつか読んであげられるといいなあ、という、大事な感覚を呼び醒ましてくれるような本です。
もちろん、甥っ子のために他にも数冊、じっくり選んで購入しました。

大人で絵本にハマる人も多い、ときいてはいましたが、絵本の世界ってほんとに素敵ですね。
伝えたい大切なことを、大切に大切に磨いて、やさしい手触りのかたちにしていて・・・。
私もハマってしまいそうです。ますます本屋さんの魅力に抗えなくなるなあ・・・。

やさしい絵本の香り
   カモミール・ローマン 1滴
   マジョラム・スイート 2滴
   プチグレイン 2滴
   
[PR]
by leaf-child0802 | 2009-06-14 14:02 | 本棚 | Comments(0)

いとしくも、危険なもの その2

先日、友人の知り合いがお料理を担当している、というお店にお食事に行ってきました。
ガラス張りのパブスペース。その先にある心地よさそうなテラス越しに、雰囲気のある照明で浮かび上がっている国際フォーラムの舟のようなガラス棟と、ケヤキたちが眺められます。
店内が暗めなので、お料理を写真におさめようとした友人は失敗してしまいましたが、ウッディーな内装にキャンドルの火の色に近い灯りは、落ち着けて素敵でした。丸の内という場所柄外国人のお客さんも多くて、ちょっとロンドンやメルボルンの川沿いにあるおしゃれなお店の雰囲気を彷彿とさせます。
もちろんお料理もなかなかのもの。ぜひまた行こうと思います。

そんな素敵なお店で久しぶりに0時近くまで楽しい時を過ごしたんですが、そういう夜に、美味しいご飯とお酒で少し重くなった身体を感じながら、いつも寄ってしまうところがあります。
e0170845_13245997.jpg

六本木の青山ブックセンター。
例えば江國香織さんとか、石田衣良さんとか、いかにも東京で生まれ育った匂いを感じさせる作家さんたちの作品にも時々登場する本屋さん。文化人にファンが多いそうで、何年か前に倒産の危機に瀕した時に、そんな多くの方々の声の後押しで救済されたという歴史を持っています。
ちょっと品揃えが個性的なところがあって、紀伊国屋や丸善のように、誰でも欲しい本が見付かる、という感じではないんだけど、それだけに好きの波長が合ってしまうと、もうたまらない本屋さんなんです。
本のタイトルを眺めながら本棚の間を彷徨っているだけで、「ああ、この世界には、欲しいものがたくさんあるなあ・・・。」と思ってしまいます。本好きには危険極まりない。
小川洋子さんがあるエッセイで、初めて自分の本が書店に並んでいるのを見た時何よりうれしかったのは、「自分は作家になれたのだから、誰に遠慮することなく、好きなだけ本を買っていいのだ。」ということだった、と書いていらっしゃいましたが(「犬のしっぽを撫でながら」収録の「本を買う贅沢」より)、なんだか分かる気がします。本好きにとって、本に囲まれることほどうっとりすることはなく、好きな本を連れて帰りたいという欲望ほど、逆らうのが難しいモノは、ないですから。

少しだけ酔った身で、そんなうっとりを楽しむ至福の時間。
この本屋さんのもうひとつ素敵なところは、朝までやっている、ということ。六本木に住むようになって一番うれしかったのが、そんな本屋さんが帰り道にあることでした。これからの暑くなる季節に、夕ご飯も後片付けも済ませた後にのんびり訪れるのも、また楽しみです。

楽しい本屋さんの香り
   バジル・リナロール 1滴
   マートル 2滴
   レモングラス 1滴
   グレープフルーツ 1滴

本屋さんでワクワクするのは、色んな知識に触れることを気の向くままに楽しむ水星的な感覚です。
今日の空では、そんな水星が元気に色んな星たちとお話をしています。例えばふと目についた本のタイトルや一文だったり、はたまた誰かのふとした言葉だったり・・・が、大切なメッセージと感じられたりするような、そんな一日です。
[PR]
by leaf-child0802 | 2009-06-11 14:08 | 素敵なものたちのこと | Comments(0)

kamiという言霊

久々に洋書のペーパーバックを手にして、思ったことがあります・・・。
日本の「文庫本」って、素晴らしいです!
paperbackというのは、「ハードカバー」ではない=廉価版の本を指す言葉なので、日本だと文庫とか新書とか選書の名前がついて出ているシリーズの類がそれになるんだと思うんですが。
paperbackはたいていワラ半紙みたいな紙で出来ていて、においも手触りもよくなくて、インクが手につくこともしばしばだし、すぐバラバラになったりするのに。
日本の文庫本は製本も装丁も印刷も丁寧。小さなものを上手に作るのは日本人の得意技ですが、それがここにも活かされているぞ・・・という感じです。そして、薄くて、ちゃんとしなやかで、充分手触りのよい紙が、うれしい。

日本ほど紙の文化が豊かな国はないのではないか、と思います。
日系人のイサム・ノグチがデザインした「AKARI」や、「ZEN」のブームで、今では欧米でも和紙の照明はすっかりポピュラーなものになりましたが、建物に恒久性を求めた石の文化にあって、石よりも遥かに儚く思える紙を住まいに使う、というのは、以前は考えられないことだったでしょう。

日本語で「紙」は「神」と同じ音を与えられています。例えばしめ縄の飾りだとか、形代だとか、spiritの依り代として、日本では古来より紙が使われてきました。同じ音には同じ力が宿る・・・「言霊」です。人々は「紙」に「神」を感じていたのです。
偶然昨夜の「Begin Japanology」(NHK World製作の、海外に日本文化を紹介する番組)のテーマが、折り紙でした。この番組、日本文化の深いところの、日本人の私たちがまるで意識してこなかったようなところを分かりやすく解説してくれるので、毎回気付きがあってとてもおもしろいんですが、それによると、八百万の神を信仰し、万物にspiritが宿ることを自然に受け容れてきたアニミズムが、日本の紙の文化には透けてみえる、ということでした。
指先ひとつで様々に形を変える紙。色の、文字の、言葉の運び手となり、人々の想いを語り伝える紙。
たしかに、儚いところもあるかもしれない。けれど、儚く自然に還っていくことは、自然の自然なあり方です。
一方で洋紙が百年ほどしかもたないのに対して、和紙は千年永らえる、と聞いたことがあります。(そもそも湿気に弱い紙が、この湿潤な気候の国でそれほど保たれるというのは、驚くべきことです。)
かたち。色。文字。言葉。想い。それらを自在に宿し、空間や時間を越えて繋いでいく紙に、人々が素朴な崇敬を抱き、神と同じ音を与えたことは、とても自然なことだったように、感じます。

しなやかな運び手の香り
   フェンネル 1滴
   マジョラム・スイート 1滴
   ラベンダー 3滴
   
[PR]
by leaf-child0802 | 2009-05-29 15:35 | 素敵なものたちのこと | Comments(0)

犬は神様

昨日は、友人と青山のクレヨンハウスでランチをしました。
よく手入れされてご機嫌の植物たちに囲まれた、お天気のテラスでいただく美味しい野菜と玄米ご飯に、大満足。
ここの一階は大充実の絵本コーナーになっていて、この春甥っ子が幼稚園に入ったので、そろそろ本を贈るのもいい頃かなあ・・・と思って覗いてみたのですが・・・選びきれませんでした・・・。子供は大人より原色を好む傾向があるので、優しいタッチのものよりヴィヴィッドな色遣いがいいのかな?とか、彼はお魚と鳥さんが好きだよねえ・・・とか、手がかりはあるものの、アニメや戦隊モノのキャラクターに頼らずに小さな子供の「好き」をキャッチするのは、案外難しい。
ちなみに私は幼稚園の頃から、他の子供たちが走り回っている横で、本を読んでいるようなところのある子供でした。

そこで今日はお気に入りの絵本をご紹介。
銅版画家の山本容子さんの、「犬は神様」。
山本さんの銅版画と、愛犬たちの思い出をつづった文章が織りなされた素敵な一冊。愛しいものたちへの想いが、しとしと降る雨のように淡々と言葉にされています。
大人向きの、絵本です。

十六年連れ添った愛犬ルーカスの死について、いとおしむように書かれた最終章「芸術の神様」が、ほんとうに美しい。
お墓に盛り土をする理由について。
お墓を守る、「ルーカスの養分で育つ」山桜の木のこと。
メジロがつついた山茶花が、お墓の上に落ちるのが、献花をするように見えたこと。
死んだものを想い続けるのもまた、生きているものの素晴らしい力だ、と思います。

犬は信頼や献身を表す生きものとされる一方で、本能的な力や、無意識・潜在意識の象徴であるとされ、例えばタロットの「愚者」や「月」のカードに描きこまれています。
犬は神様。DOG IS GOD。
dogを逆さに読むとgod。はたしてそれは、わたしたちを神から離すものなのか。それとも、わたしたちを神に回帰させるものなのか。

「犬は人間の最良の友」ともいわれます。
フラワーエッセンスをかたちにしたイギリスの医師であるエドワード・バッチ博士は、小さな黒い犬を飼っていて、癒しの植物との出会いを求めて野山を歩き回る時にも連れていたそうです。
「イエスにもし私の犬のような小さな友がいたら、弟子全員が(ペテロさえも)イエスを見捨てたときにも、あれほどの孤独は感じなかっただろう。」
・・・と書き残しています。
黒い犬は、古来より賢者(シャーマン)に連れ添うものでした。そのイメージはエジプトの死者の神アヌビスに繋がっているともされています。
人間と自然や神を繋ぐ賢者(シャーマン)。犬の頭と人の体を持った、生者と死者の間の世界の導き手であるアヌビス。先日阿修羅のお話で少し書いたような、境界にあって境界を越えていこうとするような、もっとも暗いところからもっとも明るいところへ行こうとするような、そんな旅路を歩く時、傍らに犬がいてくれたら・・・。
犬が大好きな私は、それはさぞかし心強くいられることだろうと、想像すると微笑んでさえ、しまうのです。

最良の友の香り
   ペパーミント 1滴
   マジョラム・スイート 1滴
   ラベンダー 3滴   
[PR]
by leaf-child0802 | 2009-05-22 15:12 | 本棚 | Comments(0)